2004-06-10(Thu) [長年日記]

_1 [読書] ジョセフ・E.スティグリッツ "世界を不幸にしたグローバリズムの正体"

世界を不幸にしたグローバリズムの正体IMFとアメリカ財務省の非難の書。解説はリチャード・クー。

  • 謎のドグマと金融界の影響で動いている。IMFは失敗ばかり。
  • 中国とマレーシアはIMFの政策を拒否し、成功。
  • アジアの通貨危機はIMFの陰謀、というのは言い過ぎ。
  • 不況の際には財政出動というアメリカでも標準的な対策ではなく、緊縮財政を押し付ける。
  • 市場の開放は、法、社会の基盤が出来てから。
  • 市場万能主義で動いているようで、為替に関しては大規模介入する。
  • ルーブルの一時的な防衛は、公有財産を奪ったマフィアが海外に資本を逃がすのに、役立った。
  • グローバリズムといいながら、
    • 先進国は農業に補助金を投入し、発展途上国からの食物輸入を拒む。
    • アルミニウム・カルテルを作る。

_2 [時事] 出生率低下:若者減り、年金不信加速

2002年の推計。国立社会保障・人口問題研究所による仮定された合計特殊出生率の推移。出生率が高いことを望む人に推計させても無駄。

2002年は平成14年だったって知ってた?

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